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こんにちは。エンジョイキッチンのYUです。
お料理好きなら一度は憧れる魔法の鍋、ストウブ。でも、意気揚々と揚げ物に挑戦したのに、いざ食材を投入したら鍋底にベッタリ。
ストウブで揚げ物したらくっつくという現実に直面して、せっかくの唐揚げの衣が剥がれたり、天ぷらが鍋底にくっつく大惨事になったりして、がっかりしていませんか。
特に高価なお鍋だからこそ、真っ黒な焦げ付きを見て「もうダメかも」と落胆してしまう気持ち、本当によく分かります。でも、安心してくださいね。
実は、その原因はあなたの腕が悪いわけではなく、ストウブ特有の構造と熱の伝わり方、つまり科学的な理由があるんです。
この記事では、なぜくっついてしまうのかというメカニズムから、二度と失敗しないための温度管理、さらには重曹を使った焦げ付きの落とし方まで、ノウハウをすべて詰め込みました。
この記事を読み終える頃には、あなたもストウブを完璧に使いこなして、お店のようなサクサクの揚げ物を作れるようになっているはずですよ。一緒に解決していきましょうね。
この記事で分かること
- 揚げ物がくっつく科学的な原因と対策
- 失敗を防ぐ予熱と正確な油の温度管理
- 唐揚げや天ぷらを成功させる調理のコツ
- 頑固な焦げを重曹で綺麗に落とす方法
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ストウブで揚げ物がくっつく理由を徹底解説
ストウブで揚げ物をすると、なぜあんなにも強力に食材が張り付いてしまうのでしょうか。
その理由は、ストウブの代名詞とも言える内側の加工に隠されています。普通のフライパンと同じ感覚で使うと、思わぬ落とし穴にはまってしまうんです。
ここでは、そのメカニズムを深掘りしていきましょう。理由が分かれば、対策は意外と簡単ですよ。
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黒マットエマイユの構造と揚げ物が底にくっつく関係
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ストウブで揚げ物:油の量と揚げ時間の目安
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唐揚げ油を少なめでも美味しくできる?
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ストウブでの唐揚げは蓋が決め手
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オーバルで揚げ物を楽しむメリット
- ワナベで揚げ物をする際の注意点
黒マットエマイユの構造と揚げ物が底にくっつく関係

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ストウブの内側を触ってみると、少しザラザラした質感がありますよね。
これは「黒マットエマイユ加工」といって、鋳鉄の上にガラス質の釉薬を焼き付け、さらに意図的にマイクロメートル単位の微細な凹凸を持たせた特殊な加工なんです。
メーカーの説明では「油なじみが良くなる」とされていますが、揚げ物においてはこれが仇となることがあります。
揚げ物を始めたばかりのときや、予熱が不十分な状態で食材を入れると、衣に含まれる水分やタンパク質が、この微細な凹凸の奥深くまで入り込んでしまいます。
これを「アンカー効果(投錨効果)」と呼びます。文字通り、錨(いかり)を下ろしたように食材が鍋底にガッチリと食い込んでしまうんです。
特に、鶏肉のタンパク質や小麦粉のグルテンは、加熱される過程で凝固しながらこの隙間に定着するため、一度くっつくと無理に剥がそうとしても衣だけが鍋に残るという悲しい結果になってしまいます。ここ、すごく重要なポイントですよ。
さらに、鋳鉄は熱伝導率がアルミなどに比べて低いため、鍋全体が均一に温まるまでに時間がかかります。
「油は温まったけれど、鍋底の鉄板自体はまだ冷たい」という温度差(ヒステリシス)がある状態で食材を投入すると、食材が鍋底に触れた瞬間にタンパク質がじわじわと熱変性を起こし、接着剤のような役割を果たしてしまうんです。
これが、揚げ物が底にくっつく現象の正体というわけですね。表面がツルツルの一般的なホーロー鍋よりも、ストウブの方が「一度くっつくと手強い」と言われるのは、この物理的な凹凸構造のせいなんです。
でも、この特性を理解して「入り込ませない」工夫をすれば、逆にこの凹凸が油を保持して、最高のカリカリ感を生み出してくれる味方になりますよ。
ストウブで揚げ物:油の量と揚げ時間の目安
ストウブで揚げ物をする際、油の量に悩む方も多いですよね。「重い鍋だから、油もたっぷり入れなきゃいけないのかな?」と思われがちですが、実はその逆。
ストウブは一度温まれば温度が下がりにくい「蓄熱性」が非常に高いため、少ない油でも効率よく揚げることができるんです。
基本的には、食材が半分から2/3ほど浸かる「高さ3cm程度」の油量があれば十分ですよ。これくらいの量があれば、食材を入れた時の温度低下をストウブの分厚い鋳鉄がカバーしてくれるので、安定して揚げることができます。
揚げる時間の目安についてですが、ストウブは遠赤外線効果が期待できるため、一般的な鍋よりも食材の芯まで熱が通るのが早いです。
例えば、一口大の鶏の唐揚げであれば、170度から180度の中温で片面3分、ひっくり返してさらに2〜3分といったところでしょうか。
ただし、ストウブは火を止めてからも数分間は高温を維持するため、引き上げるタイミングは「少し早いかな?」と思うくらいでちょうど良いこともあります。
余熱で中までじっくり火が通る「ストウブならではの計算」ができるようになると、肉汁が溢れる最高の仕上がりになりますよ。ここ、ぜひ意識してみてくださいね。
ストウブでの揚げ物・基本の目安
| 食材 | 油の高さ | 温度 | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 鶏の唐揚げ | 約3cm | 170〜180℃ | 計5〜6分 |
| とんかつ | 約2cm | 170℃ | 片面3分ずつ |
| フライドポテト | 約4cm | 160℃→190℃ | 計8分前後 |
唐揚げ油を少なめでも美味しくできる?

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最近は片付けの楽さを考えて、少ない油で揚げ焼きにするスタイルが人気ですよね。
ストウブでの唐揚げ油を少なめでできる?という疑問を私もよく目にしますが、結論から言うと「可能ですが、難易度は少し上がります」というのが正直なところです。
油の量が1cm以下のような極端に少ない状態だと、食材が鍋底に直接触れる時間が長くなるため、予熱が少しでも甘いと一瞬でくっついてしまいます。
油の層が厚ければ、食材が沈む間に表面が少し固まる「クッション」の役割を果たしてくれますが、油が少ないとその余裕がないんですね。
もし油少なめで挑戦するなら、事前の「しっかり予熱」が何よりも大切。鍋を中火で3〜4分、しっかり温めてから油を入れ、油からもゆらゆらと陽炎のような揺らぎが出るまで待ちましょう。
また、油が少ないと食材を入れた場所の温度が局所的に下がりやすいため、一度にたくさんの肉を入れすぎないのも鉄則ですよ。
少なめの油で焼くように揚げる場合は、お肉を置いたら「表面がしっかり焼き固まるまで絶対に触らない」こと。
これが、少ない油でも衣を剥がさず、ストウブの熱伝導を最大限に活かすコツです。慣れてくれば、揚げ焼きでも驚くほどカリッと仕上げられますよ。
ストウブでの唐揚げは蓋が決め手
「えっ、揚げ物に蓋をするの?」と驚かれるかもしれませんが、実はこれこそがストウブ 揚げ物 くっつく問題を解決し、かつ最高に美味しく仕上げる裏技なんです。
ストウブでの唐揚げは蓋をして揚げることで、鍋の内部が密閉され、食材から出た水分が蒸気となって循環します。
この蒸気がお肉のタンパク質を優しく、かつ素早く加熱してくれるので、胸肉でもパサつかず、驚くほどジューシーに仕上がるんですよ。
しかも、蓋をすることで油の温度が一定に保たれやすく、衣の水分が爆発的に蒸発する力が強まります。
これが「ライデンフロスト現象」に近い状態を作り出し、食材と鍋底の間に蒸気の膜ができるため、結果としてくっつきにくくなるという嬉しい相乗効果があるんです。
手順としては、食材を入れてから最初の2〜3分は蓋をして蒸し揚げにし、最後の1〜2分で蓋を取って水分を飛ばし、強火でカラッと仕上げるのが黄金パターン。
蓋の重みが圧力をかけ、短時間で中まで火を通してくれるので、お肉の旨味が逃げないんです。
ただし、蓋に付いた水滴が鍋に落ちると跳ねる危険があるので、蓋を開ける時は水平にスライドさせるように、慎重に扱ってくださいね。
ここだけ気を付ければ、あなたの唐揚げは格段にレベルアップしますよ。
オーバルで揚げ物を楽しむメリット

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ストウブといえば丸い「ラウンド」が定番ですが、実は楕円形の「オーバル」こそが揚げ物愛好家にとっての隠れた名品だということをご存知ですか。
もしキッチンにオーバルが眠っているなら、今すぐ揚げ物デビューさせてあげてください!
ストウブのオーバルで揚げ物をする最大のメリットは、その独特の形状が生み出す「スペースの効率性」と「食材への優しさ」にあるんです。ここ、オーバル派の私としては熱く語りたいポイントなんですよ。
まず、オーバルの真骨頂は「細長い食材をそのままの形で揚げられる」という点に尽きます。例えば、春の訪れを感じるアスパラガスの丸ごと一本揚げや、豪快な海老天、そして家族が大好きなトンカツ。
ラウンドだと、どうしても端っこがお鍋のカーブに当たってしまい、衣が剥がれたりお肉が不自然に折れ曲がったりして「あぁ、もうちょっと広ければ…」と溜息をつく場面がありますよね。
でも、オーバルならそんなストレスとは無縁です。
食材を真っ直ぐ、ゆったりと横たわらせることができるので、衣が剥がれるリスクを最小限に抑えつつ、見た目にも美しいプロ級の仕上がりを実現できるんです。
この「形を崩さない」という安心感、お料理のモチベーションをグッと上げてくれますよね。
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油の節約と効率を両立する「計算されたフォルム」
意外かもしれませんが、オーバルは「油の節約」という面でも非常に優秀なんです。
例えば、20cmくらいの大きな魚を丸ごと一匹揚げたい時、ラウンドで対応しようとすると、直径24cm以上の巨大なお鍋が必要になり、それに伴って大量の油を注ぎ込まなければなりません。
しかし、オーバルなら細長い形状のおかげで、食材の長さに合わせつつ、無駄な左右のスペース(油の量)をカットできるんです。
「深さを出しつつ、油の総量を抑える」という、揚げ物における理想的な環境が、オーバルなら簡単に作れてしまうんですよ。
これって、後処理の手間やコストを考えると、主婦・主夫目線ではかなり嬉しいポイントですよね。
ワンポイントアドバイス:
オーバル23cmや27cmは、市販のトンカツ用のお肉が2枚並べて揚げやすい絶妙なサイズ感です。一度にたくさん揚げても温度が下がりにくいのは、ストウブの分厚い鋳鉄ならではの底力ですね。
気になる熱ムラ問題とストウブの熱力学的優位性
「でも、楕円形だと端っこの方に火が通りにくいんじゃない?」という疑問、よく耳にします。
確かに、一般的な薄いお鍋であれば、火が当たっている中心部と端っこの方で温度差が生じやすいです。
しかし、そこはさすがのストウブ。圧倒的な厚みを持つ鋳鉄(Cast Iron)が、熱をしっかりと蓄えて鍋全体にじわじわと伝えていくため、一度温まってしまえば端から端まで安定した熱源へと進化します。
食材を入れた瞬間の温度変化に対しても、この質量が生み出す「熱の慣性」が働き、急激な冷え込みをブロックしてくれるんです。
揚げ物は温度変化が大敵ですが、オーバルの広い表面積を活かして、食材を泳がせるように揚げることができるので、対流がスムーズに起き、結果として揚げムラも防げます。
むしろ、大きな食材を投入した時でも温度が安定しやすいオーバルは、大量の揚げ物をこなすパーティーシーンなどでも「主役級」の活躍を見せてくれますよ。ここ、しっかり信頼して使って大丈夫かなと思います。
食卓を華やかに彩る「サービング・ポット」としての価値
そして、ストウブのオーバルを語る上で外せないのが、その審美的な価値です。
細長いオーバルは、そのままテーブルに出した時の「 platter(大皿)」のような見栄えが本当に素敵なんですよ。
揚げたての唐揚げやフライをお鍋ごとテーブルに運び、蓋を開けた瞬間の湯気と香りは、まさにエンジョイキッチン最高の瞬間です!
また、揚げ物だけでなく、そのまま残った油でアヒージョを楽しんだり、後からアクアパッツァにスライドさせたりと、形を活かしたアレンジが無限に広がります。
道具を使い分ける楽しさを知ると、毎日のキッチンタイムがもっとワクワクするものに変わりますよ。
オーバルという選択肢を持つことで、あなたの揚げ物ライフはもっと自由で、もっと豊かになるはずです。
| 食材の種類 | オーバルでの揚げやすさ | 仕上がりのメリット |
|---|---|---|
| アスパラ・春巻き | ★★★★★ | 折れ曲がらず、均一に加熱される |
| 大判のトンカツ | ★★★★★ | 鍋肌に衣が当たらず、剥がれにくい |
| 魚の一匹揚げ | ★★★★★ | 油の量を節約しつつ、尾までカラッと揚がる |
最後に、揚げ物調理における安全性についても一言。高温の油を扱う際は、鍋の安定性が何より重要です。
ストウブはその自重によって五徳の上で非常に安定していますが、オーバルは火の当たり方が中心に偏りやすいため、五徳のサイズに合わせてバランス良く配置するようにしてくださいね。
正しく扱えば、これほど心強い相棒はいません。安全で楽しい揚げ物ライフを送りましょう!(出典:経済産業省「調理油過熱防止装置付きコンロを正しく使いましょう」)
ワナベで揚げ物をする際の注意点

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日本人の食生活に合わせてデザインされた「Wa-NABE(ワナベ)」。底が丸みを帯びたこのお鍋も、実は揚げ物との相性が抜群です。
雪平鍋のような形状をしているので、対流が起きやすく、油が中心に向かって集まる性質があります。
そのため、ストウブのワナベで揚げ物をする際は、少ない油でも深さが出やすく、小さな食材をコロコロと転がしながら揚げるのに向いているんです。
少量の唐揚げや、お弁当用のエビフライ、コロッケなどを作る時には、ワナベが一番使いやすいかもしれません。
ただし、注意点もあります。ワナベは底の面積が通常のラウンドに比べて狭いため、大きな食材や重い食材を一度にたくさん入れると、油の温度が急激に変化しやすい傾向があります。
また、底が丸い分、五徳の上で不安定にならないよう、設置には十分気を付けてくださいね。火加減も、底からはみ出さない程度の「中火」を守るのが、取っ手の焦げ防止やくっつき防止に繋がります。
コンパクトで扱いやすいワナベですが、その分「一度に揚げる量は控えめに、丁寧に」を心がけると、失敗知らずで揚げ物を楽しめますよ。ワナベならではの絶妙な火の入り方、ぜひ体験してほしいなと思います。
ストウブの揚げ物がくっつく失敗の回避と復旧

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さて、ここからはストウブで揚げ物をするときに「どうすれば絶対に失敗しないか」という予防策と、もし失敗してしまった時の「神リカバリー術」をお伝えしますね。
ストウブで揚げ物がくっつくという悩みとは、今日でおさらばしましょう!プロのような道具だからこそ、使いこなしのコツさえ掴めば、あなたのキッチンライフは劇的に変わりますよ。
まずは基本中の基本、温度の見極めから見ていきましょう。
- 菜箸で油の温度を正確に見極める方法
- 揚げ物のシーズニング方法(揚げ物後・使い始め)
- ストウブ鍋が体に悪いという噂は誤解
- 鍋の寿命を縮める!ストウブでやってはいけないこと
- 揚げ物をするときの油の処理方法と手入れ
- 重曹煮洗いで焦げ付きを落とすリカバリー法
- ストウブで揚げ物がくっつく問題を解決:まとめ
菜箸で油の温度を正確に見極める方法
揚げ物の成功は「温度管理」が8割と言っても過言ではありません。でも、毎回温度計を出すのは面倒ですよね。
そこで頼りになるのが、昔ながらの「菜箸」を使った方法です。これは、木製の菜箸に含まれる微量な水分が、油の熱で蒸発する反応を利用した非常に理にかなった測定法なんですよ。
必ず、乾いた清潔な菜箸を使ってくださいね。濡れていると水分が爆発して危険ですので、ここだけは注意です!
| 油温の目安 | 菜箸の反応 | ストウブでのくっつきリスク |
|---|---|---|
| 150〜160℃(低温) | 箸を入れて数秒後、じわじわと細かい泡が出る | 極めて高い。衣が鍋底に沈み、即座に固着します。 |
| 170〜180℃(中温) | 箸を入れた瞬間、シュワシュワと勢いよく泡が出る | 低い。蒸気の膜がバリアとなり、浮かび上がりやすいです。 |
| 190℃以上(高温) | 箸を入れた瞬間、大きな泡がバチバチと激しく出る | 中程度。くっつきませんが、焦げるリスクが非常に高いです。 |
ストウブで揚げ物がくっつくのを防ぐ黄金ルールは、箸を入れた瞬間に勢いよく泡が出る「170〜180度」の状態になってから食材を入れること。
ストウブは重厚な分、油の表面温度が適正でも、鍋底の鉄板自体が温まりきっていないことがあります。
箸を鍋底にしっかり当ててみて、そこからも泡が勢いよく出るかを確認するのが、私流の失敗しない極意です。ぜひ次回の調理で試してみてください。
揚げ物のシーズニング方法(揚げ物後・使い始め)

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ストウブを手に入れたばかりの方も、長年愛用している方も、「最近ちょっと食材がくっつきやすくなったかな?」と感じることはありませんか。
そんな時にぜひ思い出してほしいのが、ストウブの魂とも言えるメンテナンス、シーズニング(油ならし)です。
ストウブでの揚げ物シーズニング方法(揚げ物後・使い始め)をマスターしているかどうかで、揚げ物の成功率はもちろん、お鍋の寿命まで大きく変わってくるんですよ。
シーズニングとは、単に油を塗る作業ではありません。黒マットエマイユの微細な凹凸に油を浸透させ、熱を加えることで「酸化重合」という化学反応を起こし、天然の非粘着膜を作り上げる大切な儀式なんです。
ここ、しっかり丁寧に行うことで、お鍋がどんどん使いやすく育っていきますよ。
特に揚げ物をする前は、このシーズニングが最強の防御壁になります。シーズニングによって形成された油の膜が、食材のタンパク質がエマイユの溝に入り込むのを物理的にブロックしてくれるんです。
新品の使い始めはもちろんですが、揚げ物調理で表面が過酷な環境にさらされた後や、洗剤で油分をしっかり落としきった後は、お鍋の表面が「裸」の状態。
このまま揚げ物をすると、ストウブ 揚げ物 くっつくという悲劇が再発しやすくなります。だからこそ、調理前後の適切なケアが欠かせないんですね。
手間がかかるように見えて、実は慣れてしまえば数分で終わる簡単な作業。その数分が、翌日のストレスフリーな調理を約束してくれますよ。
失敗しない!基本のシーズニング手順
- 洗浄と完全乾燥:お湯で綺麗に洗い、火にかけて水分を完全に飛ばします。水分が残っていると油が弾かれ、膜が均一になりません。
- 油の薄塗:キッチンペーパーを使い、サラダ油や米油などの「植物性油」を内側全体に薄く塗り広げます。塗りすぎは逆にベタつきの原因になるので、「薄く、まんべんなく」が鉄則です。
- 弱火で加熱:中火ではなく、必ず弱火で3〜5分加熱します。油からうっすらと煙が立ち始めたら、油が重合を始めたサインです。
- 徐冷(じょれい):火を止めて、手で触れるくらいまで自然に冷めるのを待ちます。急冷は厳禁!ゆっくり冷ますことで油の膜が定着します。
- 拭き取り:余分な油があれば、清潔なペーパーで軽く押さえるように拭き取って完了です。
油の選び方と「揚げ物直前シーズニング」のススメ
シーズニングに使う油は何でも良いわけではありません。おすすめは、酸化に強く、さらっとしている米油やサラダ油です。
オリーブオイルは香りが残りやすく、また種類によっては重合しにくい場合があるため、揚げ物のベースにするなら癖のない油が良いかなと思います。
そして、私が特におすすめしたいのが「揚げ物をする数分前に行うプレ・シーズニング」です。
お鍋を温めるついでに薄く油を引いて弱火で熱し、一度冷ましてから揚げ物用の油を注ぐ。これだけで、唐揚げや天ぷらが驚くほどスルッと剥がれるようになりますよ。
実は、この二重の油膜がクッションとなり、食材が底に触れる瞬間のショックを和らげてくれるんです。
また、揚げ物終わりの手入れとしてもシーズニングは非常に有効です。揚げ物後の油を処理した後、お鍋を洗ってそのまま放置していませんか?
ストウブの縁(ふち)の部分などはホーロー加工が薄く、サビが発生しやすい箇所でもあります。洗った後にしっかり乾燥させ、薄く油を塗ってから保管する。
このサイクルを繰り返すことで、お鍋の黒マットエマイユは深みのあるツヤを増し、どんどん「くっつかないお鍋」へと進化していきます。
道具を育てる楽しさは、まさにストウブオーナーだけの特権ですね。面倒な時は、お鍋を火にかけて乾かした後、油をつけたペーパーでサッと拭くだけでも十分効果がありますよ。
知っておきたい豆知識:
シーズニングを繰り返すと、お鍋の内側が少し茶色っぽく見えることがありますが、これは油がしっかり定着した証拠(パティーナ)です。汚れではないので、無理に剥がそうとしなくて大丈夫ですよ!
最後に、正しいお手入れについてはメーカーの公式ガイドラインを確認することも大切です。
ストウブ(ツヴィリング J.A. ヘンケルス)では、製品を長持ちさせるための公式なメンテナンス方法を公開しています。
自己流で金属タワシなどを使ってしまう前に、ぜひ一度プロの推奨する方法をチェックしてみてくださいね。お鍋を大切にする気持ちは、必ずお料理の味に跳ね返ってきます。
今日からのシーズニング習慣で、あなたのストウブを最強の相棒にしてあげましょう!(出典:ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン「ストウブのお手入れ・ご使用方法」)
| タイミング | シーズニングの目的 | 作業のポイント |
|---|---|---|
| 使い始め | 製造時の残留物除去と初期膜形成 | 丁寧にお湯で洗った後、念入りに行う |
| 揚げ物直前 | タンパク質の固着(アンカー効果)防止 | 薄い膜を一度作ってから、揚げ油を投入 |
| 揚げ物後 | 表面の保護とサビ予防、次回の準備 | 乾燥後に縁までしっかり油を馴染ませる |
ストウブ鍋が体に悪いという噂は誤解

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時々、「ホーロー鍋はコーティングが剥げて体に悪いのでは?」とか「金属が溶け出すのでは?」という不安の声を聞くことがあります。
噂の真相を探るストウブ鍋が体に悪いという誤解を、ここでキッパリと解いておきましょうね。
結論から言うと、ストウブは世界で最も安全基準が厳しいとされるレベルの調理器具の一つです。
内側のエマイユ(ホーロー)加工は、天然の砂や粘土、鉱物を主原料とした「ガラス質」でできています。
これは食品衛生法などの厳しい法規制をクリアしており、高温になっても有害な化学物質が発生することはありません。
むしろ、鋳鉄から微量の鉄分が補給できるというメリットもあるほど。
一部で心配される「カドミウム」や「鉛」といった重金属についても、ストウブは国際的な安全基準に適合しており、安心して毎日のお料理に使えます。
もちろん、無理に擦ってホーローを剥がしてしまうと鉄が露出してサビの原因にはなりますが、それ自体が即座に健康に悪影響を及ぼすことはありません。
確実な情報を得たい場合は、メーカーの公式サイトや各国の公的機関(日本の厚生労働省など)が定めている調理器具の安全基準を確認することをお勧めします。
根拠のない噂に振り回されず、自信を持って美味しい料理を作ってくださいね。 (出典:厚生労働省「器具・容器包装の規格基準」)
鍋の寿命を縮める!ストウブでやってはいけないこと
ストウブは「一生モノ」と言われますが、それは正しい扱い方をしてこそ。良かれと思ってやっていることが、実は寿命を縮めているかもしれません。
ストウブでやってはいけないこと、その筆頭は「急激な温度変化(ヒートショック)」です。揚げ物が終わった直後の熱々の鍋に、いきなり冷たい水をジャッとかけていませんか?
ガラス質であるホーローは急激な収縮に弱く、目に見えない微細なヒビ(貫入)が入ったり、最悪の場合はパカッと割れてしまったりすることがあります。
必ず、手で触れるくらいまで自然に冷めてから洗うようにしてくださいね。ここ、ついついやりがちなので要注意です。
また、揚げ物がくっついたからといって、金属製のフライ返しやトングでガリガリと削るのも厳禁です。
せっかくの黒マットエマイユが削れてしまうと、そこからさらに食材がくっつきやすくなる負のループに陥ります。
木製やシリコン製のツールを使い、優しく接してあげましょう。さらに、強すぎる火力での空焚きもNG。
ストウブは中火以下で十分に熱が回るように設計されているので、揚げ物の予熱も「中火」でじっくり時間をかけるのが、お鍋を長持ちさせる秘訣ですよ。道具を慈しむ気持ち、それが料理の味にもきっと現れるはずです。
絶対に避けるべき3箇条:
- 熱い状態での急冷(水への投入)
- 金属製ツールでの力任せな擦り取り
- 強火による長時間の空焚き
揚げ物をするときの油の処理方法と手入れ
ストウブを使って楽しい揚げ物タイムが終わった後の後片付け。ここがスムーズだと、また次も揚げ物をしよう!という気になれますよね。
ストウブで揚げ物をするときの油の処理方法と手入れですが、まず油は「手で触れるくらいまで冷めてから」オイルポットなどに移しましょう。
ストウブは保温性が高いため、火を消してから15〜20分経ってもまだ熱いことが多いです。焦って火傷をしないように、ゆっくり待ちましょうね。
油を空にした後は、キッチンペーパーなどで残った油を拭き取ると、その後の洗浄がぐっと楽になります。
手入れについては、お湯と柔らかいスポンジ、中性洗剤で優しく洗うのが基本。もし油の膜(シーズニング)を大事に育てたいなら、洗剤を使わずにお湯とタワシ(亀の子タワシのような天然素材がおすすめ)だけで洗うという選択肢もあります。
ただし、揚げ物後の油が酸化して残っていると匂いやサビの原因になるので、汚れが酷い時はしっかり洗剤を使ってリセットしましょう。洗った後は、必ず火にかけて水分を完全に飛ばし、薄く油を塗ってから保管すること。
この「乾燥」と「油」のワンセットが、ストウブをサビから守り、次回の「くっつき」を防ぐ最大の防御策になるんですよ。手間をかけた分だけ、お鍋は応えてくれますよ。
重曹煮洗いで焦げ付きを落とすリカバリー法

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「どんなに気を付けても、やっぱり派手に焦げ付いちゃった!」という時でも、諦めないでください。ストウブの焦げ付きは、物理的な力ではなく「化学の力」で落とすのが正解です。
その救世主が「重曹」。重曹煮洗いで焦げ付きを落とす科学的なリカバリー法は、ストウブユーザーにとって必須のスキルです。
重曹は加熱することで炭酸ナトリウムに変化し、強いアルカリ性を示します。これが、焦げの原因である酸化した油やタンパク質を分解し、鍋肌から浮かせてくれるんです。
物理的に削るのではなく「浮かせて剥がす」ので、お鍋を全く傷めません。
手順は簡単。焦げが隠れるくらいの水を鍋に入れ、重曹をたっぷり(大さじ2杯〜)投入します。そのまま中火にかけ、沸騰したら弱火にして10分ほどコトコト煮ます。
その後、火を止めて「完全に冷めるまで放置」するのが最大のコツ。冷めていく過程でアルカリが汚れの奥まで浸透し、ベロンと剥がれやすくなるんです。
冷めた後にスポンジで軽く擦れば、あんなに頑固だった焦げ付きが嘘のように落ちますよ。
もし一度で落ちない場合は、同じ工程をもう一度繰り返すか、さらに強力な過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を使ってみるのも手。焦げ落としも一つのイベントだと思って、綺麗になったお鍋を見てスッキリしましょうね!
重曹煮洗いの科学:
加熱によって発生する二酸化炭素の泡が、焦げと鍋肌の隙間に入り込み、剥離を助けてくれます。泡の力とアルカリの力のダブルパンチですね。
ストウブで揚げ物がくっつく問題を解決:まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!ストウブで揚げ物がくっつくという悩み、少しは解消されたでしょうか。
今回のポイントをまとめると、何よりも大切なのは「温度」と「静寂」です。
180度の中温までしっかり予熱し、食材を入れたら衣が固まるまで(約1分間)はじっと我慢して触らないこと。
これだけで、くっつきのリスクは9割減らせます。そして、もし失敗しても重曹という心強い味方がいることを忘れないでくださいね。
ストウブは、決して使いにくい鍋ではありません。むしろ、その個性を理解してあげれば、他のどんな鍋でも真似できないような、外はカリッ、中はふわっ、ジューシーな最高の揚げ物を約束してくれる最高のパートナーになります。
最初は失敗することもあるかもしれませんが、それも「お鍋を育てている過程」だと思って楽しんでみてください。
あなたがストウブを使って、大切な人に美味しい揚げ物を振る舞える日を心から応援していますよ。また、細かい仕様や最新のケア用品については公式サイトも非常に参考になるので、ぜひ一度覗いてみてください。
それでは、今日も楽しいキッチンタイムを過ごしてくださいね。
ストウブで揚げ物がくっつくのは卒業!チェックリスト
- 調理前に薄くシーズニングをしているか?
- 菜箸を鍋底に当てて、シュワシュワと泡が出るまで待ったか?
- 食材を一度に入れすぎて、油の温度を急降下させていないか?
- 投入後すぐに箸でつつかず、衣が固まるまで待てたか?
- 失敗した時は金タワシではなく、重曹で優しくケアしたか?
こちらの記事もどうぞ
ストウブの焦げ落とし術|外側もキレイに!重曹やクエン酸で愛用鍋を復活
